第16章 現実
その後警察や自衛隊によって現場は処理されていった。
「今回の騒動、犠牲者は100万人近くか......」
太輔は報道されるニュースを痛々しく見ていた。
「「......。」」
ユリとリョウガは申し訳ないという様子で俯いていた。
「っほらふたり共!これは二人のせいじゃないからそんな顔するな!」
ふたりの肩を叩き励ます宏光。
「「「......。」」」
(((普通に父親になっとる......汗)))
一斉に思うメンバー達
「でも、俺らも加勢したことに変わりはないですよ......」
「ユリ達のせいで、いっぱい死んじゃったの......もう、
同じことを繰り返しちゃダメなの。」
「そうだな......」
(ユリ、今回の事件を通して少し大人になったような気がする......)
「北山、完全にふたりの父親になってるな(笑)」
「るっせぇやい!いっそリョウガ君も俺んとこ来るか?」
「俺は父さんのところがいいので結構です。
それに、どうせ行くんだったら岡本さんのところに行きます。」←
「俺は、父さんの許可が下りさえすれば大歓迎だよ。」
(何か......俺の立場大丈夫かな?汗)←
「......だ、だよなっ(汗)」
(わかっていたけど、こうバッサリ言われるとキツイ......
しかも後輩に負けたしっ!)
あっさり断れ、後輩にも負けてしまった宏光。
「ククッ...残念だったな(笑)」
「藤ヶ谷、笑ってんじゃねぇよ!!(怒)
お前の傷口に塩塗り込むぞ!」
「っ塩は勘弁しろよ!ただでさえ痛いんだk.....あ゛」←
「やっぱりガヤ、痛いの?」
「っ違うよ(苦笑)」
意地でも認めない太輔。
「......痛いの痛いの飛んでけー、
痛いの痛いの飛んでけー......」
どこで覚えたのか、傷に手を添えながら空に向かって手を挙げるユリ。
だがどこか棒読みだった(苦笑)
キューン...
「......。」
(可愛いからもう少しこうしてよ......)←