第13章 襲来
__昨日
「はぁ、はぁ、はぁ......」
激しい銃撃戦が終わり、翔は左腕を押さえる。
「っ所長、大丈夫ですか?」
「っあぁ......腕を少しやられたが、大丈夫だ......早く、
ユリとリョウガを見つけ出さなくては......」
「はい......。」
翔と神楽は再び銃を構える。
その時...
「御子柴......お前はここで終わりだ。
もうお前に勝ち目はないぞ......。」
「っ......!」
「っ西園寺......(睨)」
翔は一気に顔を歪ませ、怒りを表した。
「ここまでよくやった、褒めてやろう。だがな......(嘲笑)
おい!」
透矢は部下に相打ちをする。
「はっ!」
「っ何をするつもりだ......」
「お前が今までやってきたことと同じように、するだけだ(嘲笑)」
「っ......(睨)」
そしてすぐ、部下に連れられ
首に鎖を繋がれた狼が二匹......翔達の前に現れた。
「っ狼......」
神楽は顔を強ばらせた。
「っ狼......っまさか!」
翔は何かを察したのか驚きを隠せない様子で二匹を見た。
_フッ「そのまさかだよ御子柴......」
「その左目の傷と、黒い毛並み......
そしてその銀色の毛並みは......
リョウガとユリ......?」