第13章 襲来
「1日で東京は滅びる......」
「っそんな......」
「俺は他の仲間達の所に行ってくる、俺より力を持っている奴が数人いるんだ。」
「っお前......戦うつもりなのかよ......」
「これは国や自衛隊だけ解決できることじゃねぇ......
昨日の特殊部隊の奴らもいるだろうしな。」
「っ......」
「お前はメンバーと一緒に安全なところに避難していろ。」
「っ藤ヶ谷......」
「また咄嗟に追いかけてくんじゃねぇぞ......今、少しウズウズしてんだ。
恐らく、走り出したらお前の足じゃ追いつかねぇ......」
「......。」
「いいか?絶対追いかけてくんなよ?
必ず、お前らのところに戻ってくるから......」
「っ藤g...っ藤ヶ谷!」
太輔は人混みを掻き分けその場を走り出していった。
そしてそのスピードは、並の人間が追いつける速さではなかった。
「っ藤ヶ谷......」
(今のも、紅月っていうのが影響してんのか......?)
宏光は人が溢れる中で呆然としながら
太輔の走っていた方を見たままその場に佇んでいた。