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人狼少女を拾いました

第10章 失われた記憶の真相...


「っうぁ.....ゃ...ゃ...やぁ......」





頭、痛いの......なんでこんなに、








ムネガ クルシイノ......










咄嗟に動いた太輔はユリの持つ。



「っユリちゃん......もしかして、
北山のこと......思い出しかけているの?」



「っ......!」



ユリは勢いよく顔を上げ目を見開く......。








オモイダス......?





ナニヲ......?






「っユリ......藤ヶ谷を、傷つけないでくれた......」




「うっ......」






なんでこの人......だってこの人、








パパ イジメタヒト......








「ありがとう、ユリ......」



「っ......!」







ヤメルノ......ユリノナカニ、






「っ......ん..ぐ......っぅあ......」







ハイッテコナイデ......







ムネガクルシイ......ムネガ......







コノヒトハ......


















イッタイダレ、ナノ......?














「っぁ......」



変幻が解けたユリは太輔の腕の中で



ぐったりと後ろに反りながら目を閉じ気絶してしまった。



「っユリちゃん!」



「っユリ!」



翔はユリの元に急いで走っていく。



「っユリ!......っ無理をするからだ、ユリ......」



「っユリ......」



リョウガも心配そうに涙を浮かべながらユリを見る。



「......。」


ユリを抱き抱える翔、ユリは無気力のように腕が垂れ下がっていた。



「......部屋で休ませる......リョウガ、お前も傍にいてあげなさい。」


コクッ
「......。」



こうしてユリは翔によって部屋に運ばれた。
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