第10章 失われた記憶の真相...
リョウガside
「......君、俺をどうするつもりだ?」
「父さんの言うとおりお前を死なない程度に片付けお前ら全員を牢に閉じ込める。
ユリも、お前達に渡さない......俺がユリを守る。」
これが父さんの気持ち......俺は父さんの気持ちに応える!
「父さん......?」
「混血種でも人間の手には負えない......リョウガ、頼んだよ?」
「御意。」__ザッ!
俺の役目は......
「っ......!」
「っガヤ避けて!」
「っ......!」
コイツを捕まえること......
太輔は一直線に向かってくるリョウガをなんとか避けた。
「っ逃げるな!」
混血種のくせに......ちょこまこと動きやがって!
「っ......」
_ザッ!「......。」
「っ......ぅわ!」
「っ藤ヶ谷!」
太輔はその場で尻餅をついてしまった。
「......どうした?なぜ攻撃をしない......子供だからって、手を出さないのか?」
こういうのが一番嫌いだ......子供だからって舐めやがって......!
「......あっけなかったな。」
__ジャキッ
「っ......!」
リョウガは爪を鋭く変幻させた。
「っくそ......」
「安心しろ、お前は死なせない......少し大人しくなってもらうだけだ。」
これが俺の役目だ......コイツを、
捕らえる!!
「っ藤ヶ谷ぁぁ!逃げろ!逃げろよ!」
無駄だ......お前が叫ぼうがコイツを助けることはできない......。
「っ大人を......舐めんなっ!」_ガッ!
「んぁっ!」
太輔は降りかかってきた右腕をつかみ、右手でリョウガの頬をかすり
リョウガは太輔の左側へと投げ飛ばされた。
っまさか狼の俺が、こんな半分以上人間な奴に投げ飛ばされるなんて......
っごめんなさい、父さん......
俺、
貴方の役に立てなかった......。
「っリョウガ!」