第6章 行動開始
建物前に着いたキスマイのメンバー達...
「......思ったより、小さくねぇか?」
「研究室自体はは地下にあるんだろ......
いくら山奥とはいえ、地上に在ったら何かと人目に付くからな......」
車から降りた宏光は、思ったよりも素朴な建物を車から降りて眺めていた。
ちなみに車は怪しまれないよう離れたところに止めてきた。
「そう言われればそうか......」
見上げていると他のメンバーも車から降りてきた。
「ここにユリちゃんがいるのっ!?」
裕太が走って二人の元にやって来た。
「恐らくな.....っ誰か来た!
っみんな、森の中に隠れろ!」
「誰かって......人の気配なんて感じn..「いいから早くっ!」...はい(汗)」
太輔に引っ張られながら返事をする高嗣。
「......。」
(そっか、藤ヶ谷も狼の血が流れているってことは狼と同じ能力があるってこと......
だから遠くからの足音も耳で聞こえるんだ......
ユリと、同じように......)
そしてメンバー達は森の茂みにしゃがみ込むように隠れた。
その一方で太輔は自身が丁度隠れるくらいの木の陰に身を潜めていた。
「......やっぱり、ここの研究員か......」
「......。」
建物に入っていく二人の男、
一人は40代くらいの中年、もう一人20代くらいの若い男だった。
そして二人はは何やら話していた......
「まさか"純血種"の人狼が見つかるなんて思ってもみなかったですよ......」
「っ!?」
(っやっぱり、ユリはここに......)
「あの人狼は元々"ここで管理"していた人狼だ。」
「えっ!そうなんですか?」
「「「っ!?」」」
「っユリが......?」
(ユリがここで管理、されていた?」
「......一体、どういうことだ?」
太輔は目を細めながら二人の会話を聞いていた......