第5章 誘拐?
「......。」
「余計な事を考えさせて悪い。けど、頭の片隅には入れておけ......
いつか、その日が来るって事をな......」
「っ...わかった......」
「......そろそろ帰るか?
ユリちゃんも心配してるだろ......」
「あぁ...そうだな......」
店を出ることにした二人...
「今日は時間作ってくれてありがとな、あと......いろいろ話してくれて......」
「いつかは言わなきゃいけなかったことだ、これくらいどうって事ねぇよ。」
「っそ......じゃあ、また.....」
「あぁ、余計な事言っちまったけど......あまり今は深く考えんな。」
「......おう!」
(そうだよな......今、別れるってわけじゃねぇん、だよな?
ユリと、別れるわけじゃ......)
そんな事を考えながら宏光は太輔と別れた。
マンションの部屋前...
「ユリ、寂しがっていないといいけど......」
鍵を開け部屋に入る。
「ただいまユリー!」
しーん...
「......ユリ?」
だがユリからの返答はなかった。
「っユリ!」
急いでリビングや部屋に行ってみるがユリの姿はなかった。
「っ......」