第3章 3.君への電話
櫻井『部屋、行こっか。』
梨々香『というか、電話切ろうか笑』
櫻井『あ、ああ!笑』
ふふふと笑う君。
昔もそんな笑顔で男子イチコロにしてたよね。
梨々香『行こう?翔兄?』
そう言って手招きをする。
梨々香『一応片付けしたんだけど…』
櫻井『汚かったらゴメンねって言うんでしょう?笑』
梨々香『…!///』
櫻井『バレバレェイ!』
梨々香『んふふー』
変わってないなー…
梨々香『あ、着いた。』
着いたのは、まあご立派なマンション。
梨々香『12階だからね。高所恐怖症の方は目をつむってくださーい?笑』
櫻井『……』
瞬殺。
痛いとこつかれました。笑
梨々香『うっそー笑』
櫻井『こわい嘘つくな、アホ。』
梨々香『さーせんした。』
ガチャ
梨々香『はい、どーぞ。』
櫻井『あ、ありがと。』
梨々香『なんか、食べる?』
櫻井『え、いいの?』
梨々香『うん。食べるんだね。オムライス作るから。少し待っててね。』
櫻井『うん。』
……
梨々香サイド
沈黙して30分。
料理しながら翔兄に見惚れてました。
梨々香『やっぱ、かっこいいなぁ…』
気づけばこんなことを小声で言っていて。