第1章 第1章 *アイドルと私の関係*
男の人たちの間をすり抜け自分の部屋に戻ろうとすると・・・
パシっ。いきなり手首をつかまれた。
「やめてっ!やめろよっ変態!」
どんなに反発しても、どんなに振り払おうとしても男の人の強さには勝てない。だから、もう一発蹴りをいれようとした。
その瞬間・・・
「ストップ!さー、喧嘩はそこまで。」
手をパシンっと鳴らした。
「大丈夫だから。・・・ねっ?」
私は男の人に頭をポンポンされた。初めてだ。こんなに男の人に触られたのは。
なんとなく胸の奥がじんわりとあたたかくなった。