第1章 第1章 *アイドルと私の関係*
私はドアを閉めたとたんフッと鼻で笑った。
「フフっ。簡単に騙されちゃって(笑)」
そう、これは嘘。私は彼氏なんかいない。てか、作る気にもならない。だって、どーでもいいから
正直言って私はモテる。自分で自覚するほど。
もう何回告白されたか。いや、何十回。いやいや何百回っか。
けど、全く興味なし。告白されたのはすべて断った。
嫌われているんじゃない、私が嫌っているのだ。
ホント皆バカみたい。断っても何回も何回も。しつこくしつこく。
だからだと思う。
私は恋ってなんだかよく分からない。
恋をしたことがないから。いや、恋なんてしなくてもモテるから。
皆、恋をすると可愛くなるというけど私の場合はもうすでに可愛い。だから恋をする意味がない。そう思っていた。