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【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第10章 それぞれの想い


 アユナは怯えた表情でキラーを見た。
(……バレた……よね)
 ーわたしがキラーのこと、好きだって……。
 アユナはそう思って、口を開いた。
「キラー、わたしずっと……」

「おれなんかのためにそんなことをするな」

「……え?」
 アユナは驚いて、目を見開いた。
「何……」
「おれはありのままのアユナが見たい」
 キラーはアユナの目を真っ直ぐ見ながら言った。
「だから、明日は自分の1番落ち着く格好で来い。いいな?」
「え……うん」
 アユナは頷いた。
「明日の9時にここに来い。待ってる」
 キラーはそう言うと、後ろを向いて、自分の船の方へ走って行った。
「……」
 アユナはその姿を見送った。
「……明日ってデート……なのかな?」
 そう言って、顔を真っ赤にし、急いで自分の船に戻った。

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