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【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第8章 初めての島


「島だ!」
 見張りをしていたキッドが大きな声を出した。食堂にいたわたしたちは甲板へと出た。
「結構栄えているわね」
「治安も悪くはなさそう」
 わたしは隣にいたミーウと顔を見合わせて笑い合った。
「アユナ、何か買いたい物はあるか?」
「うーんとね……」
 わたしは先程書き出した買い物リストをポケットから出した。
「卵とか油とか……あとは肉とか野菜もほしいわ……」
「わかった」
 キラーは頷いた。
「じゃあ、二手に分かれよう。船の番はキッドとミーウ、買い出し班はおれとアユナで……」
「えー!? 何で!?」
「どうしておれらが留守番なんだよ!」
 ミーウは頬を膨らませて、キッドは眉間に皺を寄せて怒った。予想通りと言えば、予想通りだが……。
「まあ、待て。買い出しがたくさんあるんだから、アユナとミーウが2人で持つのは無理だろ」
「そんなことないもん。わたしだって、力持ちだもん」
「わがまま言うな。アユナに無理をさせたいのか?」
「それは……」
 ミーウは言い淀んだ。
「おれなら行けるだろ!?」
「お前はダメだ!」
「何でだ!?」
「何でもだ!!」
 珍しく、キラーが強い口調で言い返した。
「……あァ、そういうことか」
 キッドは何か思い当たったようで、ニヤニヤと笑った。
 ー何だろう? 心なしか、キラーが少し怒っているような気がするし……。
「……とにかく、おれらが帰って来るまで待ってろ。そしたら、交代する」
「本当!?」
 ミーウはキラキラと目を輝かせた。
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