【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
「すまなかった……。勝手にキスをしたりして……」
「ううん。いいの……」
ーわたしのファーストキスがあなただったから。
「そうか……。じゃあ……」
「……おれが……嫌いか?」
「え!?」
「おれはお前のことを何とも想っていないわけじゃない。そんな奴じゃない。だから……絶対とは言わない……だけど……おれを嫌いにならないでくれ……。頼む……」
「……」
「おれはお前のことを嫌いになることはない。あの日の夜にお前に言ったことは嘘じゃない。だから……」
「キラー……」
キラーは顔を上げた。
アユナは少し困ったような顔をした。
「わたしはキラーのこと……嫌いじゃないよ?」
アユナは優しく微笑んだ。
「キラーは優しいし……頼りになるし……」
キラーはそこまで聞いて、アユナを少し優しく包んだ。