【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら
第12章 花言葉の想い
「……」
「……」
2人はそれぞれ言い訳をしていたが、しばらくすると黙ってしまった。その様子を見て、ミューは微笑んだ。
「ふふ、変なこと言ってごめんなさい。だけど……そのイヤリングは本当に差し上げます」
ミューはアユナとキラーのイヤリングを見た。
「さっき、ここで買ったペアリングの願いが叶うとわたしは言いました」
アユナは頷いた。
「ここのアクセサリーには全て“花”が彫刻されていたり、装飾が“花”の形をしていたりします」
アユナとキラーはそれを聞いて驚いた。
「そう、なのか?」
「あ……」
アユナは思い出して頷いた。
「確かに、一目見ただけじゃ分かりにくいけど、よくよく見てみると花の形をしている装飾ばっかりでした」
ミューはアユナを見て、目を細めた。
「花には花言葉というものがあるのを、あなた方は知っていますか?」
「はい」
ミューは優しく微笑んだ。
「花言葉は1つ1つの花に、それぞれふさわしい象徴的な意味をもたせたものです」
アユナとキラーは目を見開いた。
「それは時に人に言えない“想い”を伝える時にも使われます」