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【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第12章 花言葉の想い


(どれにしようかな?)
 アユナはイヤリングを見つめた。
(男の人だから、花とかよりもシンプルに宝石だけっていう方がいいのかな?)
 アユナは黒真珠のついたイヤリングを手に取った。
「あ……」
 アユナはふと、目を移した先にあったイヤリングを見た。
(オシロイバナ……)
 それは黒真珠をオシロイバナの形に彫刻したイヤーカフ型のイヤリングだった。
(オシロイバナの花言葉は……)
 ーーあなたを思う。
「……」
 ーきっとこの想いは届かないだろう。ずっと。それでも……あなたにこのイヤリングを渡したい……。身に付けてほしい……。
「……キラー」
 アユナはキラーを振り返った。
「……これ……どうかな?」
 アユナは手に取った黒真珠のイヤーカフ型のイヤリングをキラーの右耳につけた。真ん中に付いている黒真珠がお店の光に反射して綺麗に光っている。
「鏡……見てみて」
 キラーは鏡を見た。
「……これは……花か?」
「うん」
 そのオシロイバナは遠目から見ると、花かどうかわからないので、男の人がつけていてもいいとアユナは思って選んだのだ。
「……これの花言葉は何だ?」
「え!」
 アユナは焦った。答えれば、自分の気持ちがバレてしまう。
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