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兄弟だから

第2章 沖田総司



「いったいどうしたんた?!」

と、こえ声を掛ける近藤さん。

私は側に駆け寄り火傷をしないようにと懐から手拭いをとりだし拭き取る。

「・・・間違えて溢したんです」

「溢した?」

私も近藤さんも不思議に思った。

まだ幼いとは言えど誤って溢すものなのかと。

「はい、きちんと片付けておくので気にしないでください」

とりあえず、深く触れないでおこうと思ったのか近藤さんは「そうか、気を付けなきゃいかんぞ?」と言う。

「火傷はしなかったか?」

「大丈夫です」

「それなら良かった」

近藤さんはそう言うと本題を思い出した。

「あ、そうそう!飯が少し余ったから、お握りにしてもってきたんだ」

総司は顔をあげると「あ・・・」と声をだしお握りをみる。

近藤さんが目線を会わせるようにしゃがみお握りを差し出す。

悩みながらも手を伸ばす。

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