第1章 第1Q:☆愛しい獣☆<火神>
~Side by はな~
ガラガラ
脱衣所の扉が開いた音を確認してから、私はリビングから廊下へ出た・・
「っ!!」
やばい~・・・風呂上りの火神・・
髪濡れてて可愛いし・・・カッコイイ・・・
火神「あの・・・髪乾かしたほうがいいっすか?」
その一言で我に返ると、
「当たり前じゃ、ボケ~」
そういってリコ特製ハリセンでしばく。
火神「なんでそれがここにあるんだよ!!」
「ん?これ?うちのバカ兄2人用よ!!」
そういって自分の部屋まで案内する。
「ドライヤーこれ使って。男だからトリートメントとかいらないよね?」
気づかなかったけど、今、家に火神と二人きりなんだ・・・
いきなり浪打ちだす心臓・・・
となりでは、ガシガシと髪の毛を乾かす火神・・・
何をしてても、可愛くてカッコよく見えてしまう・・・
私はもう重症だ・・・