第6章 第6Q:☆トラワレ☆<高尾>
~Side by はな~
手を握られたまま・・・街中を進んでいく・・・
「あの・・・」
私がかけた一言で、振り向いたかと思ったら・・・
その場で抱きしめられた・・・
高尾「ごめん・・・ヤバイくらい好きかもしんない・・・
なんつーの・・あの日に一目惚れ?!」
その言葉に心臓がドクンと跳ね上がる・・・
「あの・・高尾くんは知らないかもしれないけど、
私はIH予選の会場であなたをみてからずっと好きでした・・・
私も一目惚れっていうか・・・」
そう言うと・・きれいな眼が私を見る・・・
すっとその眼が近づいて・・・
軽く口唇が触れる・・・
「!!!」
高尾「はなちゃん・・・顔・・真っ赤だぜ?!」
「だって!!急にこんな街中で!!」
高尾「まぁ・・そうだよな・・」
そのまま宙を眺めたまま・・・何かを・・・視てる?
高尾「ん~・・やっぱ無理!!・・他の男の視線にこれ以上さらしたくないわ・・・
二人きりになれるとこ行ってもいい?」
高尾くんが耳元で甘く囁く・・・
それだけでクラクラして・・・
半分意識のないまま・・
うなずいている自分がいた・・・