第5章 第5Q:☆銀色の空☆<灰崎>
~Side by はな~
うわー・・・どうしよう・・
パニックで抱き着いちゃったけど・・・
ドキドキするなぁ・・・離れたくないなぁ・・・
でも・・そんな想いを打ち消すかのように・・・
灰崎「落ち着いたんなら・・・離れろ・・・」
冷たい言葉に、また涙が出そうになるけど、ぐっとこらえて・・・
「てへっ・・・いつもご迷惑おかけしてすみません!」
敬礼すると、
灰崎「ったく・・・」
そういって、銀色の髪の毛をワシャワシャと掻いている・・・
灰崎「で?そこのガキは、お前のなんなの?」
「この子たちがここで遊んでたら、さっきの人たちがいきなり、どけっ!とか言って入ってきたの!ちょうど通りかかったから・・・助けようと思って・・・」
灰崎「はぁ?!お前の力であいつらに勝てるかよ・・・ホント・・後先考えねぇな・・お前は・・・」
ショーゴくんを見て、すっかり怖がってしまっている子たちに・・・
「大丈夫だよ?!このお兄ちゃん・・こう見えてすごく優しいから!!」
小学生「でも・・・髪の毛・・すごい色してる・・・」
「そうだねぇ・・・君たちは・・・こんな風になっちゃダメだよ?!」
頭を撫でてよしよししてあげると、二人とも素敵な笑顔をくれた・・・
なんか小さいときの私とショーゴくんみたい・・・
可愛いなぁ・・・と頭を撫で続けてると・・・
灰崎「おい・・てめぇ・・人に助けてもらっといてその言いぐさはなんだ・・・」
「ん?!」
気づけば、すごい顔でこっちを睨んでる・・・
「あはっ!ほら・・未来のある子たちに、きちんとした教育を・・・」
灰崎「ざけんなっ!」
「キャー!!」
そう言って、小学生達とショーゴくんから逃げる鬼ごっこがはじまった・・・