第5章 第5Q:☆銀色の空☆<灰崎>
「お前・・・なにやってんの?」
真っ青な顔でガタガタ震えながらも、背中にしっかりと隠しているのは・・・小学生のガキ2人・・・
返事をしないはなの手を、今度は拒絶されないようにゆっくりと手に取ると・・
俺の頬に触れさせた・・・
「もう大丈夫だから、ちょっと落ち着け?!な?!ほら・・・手の力抜けよ・・」
拳を握ったまま冷たくなったはなの手に・・・ゆっくりと口づけする・・・
ビクッと一瞬はなが身体を震わし・・・
次の瞬間・・・抱き着いて大泣きしてきた・・・
「ったく・・勝てねぇケンカしてんじゃねぇよ・・・」
ワァワァ泣くはなの後ろで、ガキ二人も泣いてるし・・・
まるで俺がなんかしたみてぇじゃねぇか・・・
「いいか!お前ら!!とりあえずウルセーから泣き止め!!俺はウルセーのとメンドクセーことが嫌ぇなんだよ!!」
そういうと、涙を流したまま笑顔になって・・・
はな「そんなこと言いながら、昔からいつも私が困ってたら助けてくれる・・・」
照れくさくなって・・・
「ウルセーよ・・」とだけ呟いた・・・