第5章 第5Q:☆銀色の空☆<灰崎>
「よぉ・・・お前こんなとこで何やってんの?お前のこと溺愛してるイインチョはどうしたのよ!?」
話しかけると、ビクッと身体を震わせて、恐る恐る俺をみる・・・
はな「あっ・・・ショーゴくん・・・」
「どしたの?お前・・・なんか変じゃね?」
はな「えっ!そうかな!?全然普通だよ!」
ハァ!?どこがだよ・・・・
虚ろな目・・・疲れきった顔・・・
そして何かに怯えるような態度・・・
「まぁ、いいけどよ・・・それよりなんで一人なんだよ!?」
はな「??いつも委員長と会ったあとは、いつも一人だよ!?」
ハァ!?こんな夜道を女一人で歩かすだぁ!?
人のこと言えねぇが、ソイツも大概鬼畜だな・・・
話してる間も泳ぐ目を見て、
「お前・・・ホントに大丈夫か?」
デコに手を当てようと手を伸ばすと
バシッ!!
「!!!」
はな「あっ・・・ゴメン!!!」
差し伸べた手を思い切り、払われ・・・
瞬間、はなは・・・・走り出していた・・・
ジンジンと痛む右手を見つめながら・・・
「自業自得だ・・・」
そう呟いた・・・