第5章 Ⅴ 謎の男
大会当日
規模は小さいが思ったより観客席は埋まっていた
今回の大会は凜のいる鮫柄学園は出場していない
渚「わぁー、結構人多いねー!」
真琴「規模は小さいけど、参加しているチームは多いみたい。」
受付を済ませ、観客席に行き荷物を置いた
真琴「よし、じゃあウォーミングアップしに行こうか」
「そうだな。」
渚「あれ・・?ハルちゃん、携帯鳴ってるよ・・?」
「ん・・・?あぁ・・」
かばんの中に入れていた携帯が鳴っていた
携帯の画面には着信中の文字
・・・・真咲からだ
「・・・悪い、先に行っててくれ。」
そういって俺は観客席を離れ、人気の少ないところに行き電話に出た
「・・・もしもし?」
『あ、もしもしハル?』
「あぁ。どうした?」
『あの・・・今日大会でしょ・・?応援行けないけど、頑張ってね。』
「あぁ。」
『応援してる。』
「・・・ありがとう」
『うん。・・・じゃあね』
「あ・・・待て」
『・・・うん?』
「今日・・・俺の家来れないか・・?」
『へ・・?今日・・?』
「む、無理なら別にいい・・・。」
『行ってもいいの?』
「あ、あぁ!」
『じゃあお邪魔するね。またあとで電話する!』
「ん・・・待ってる。」
電話を終えた俺はウォーミングアップをしている真琴たちのところに向かった