第5章 Ⅴ 謎の男
「安心しろよ。俺と真咲はアンタが心配してるような関係じゃねーから」
「・・・!」
相楽はそう言ってニヤッと笑った
「そーだな・・・、でも前はいろいろあったぜ。一緒に風呂に入ったし・・」
「・・・は!?//」
「結構一緒に寝てたな。」
「・・・・なっ・・・//」
頭に血が上ったような感覚だった
いや・・・落ち着け、
所詮幼馴染だ・・・
別に付き合っているわけではない
でも
それを得意気に俺に話してくる相楽(アイツ)がどうしようもないくらい・・・・ムカつく
「ま、別に邪魔する気はねーから。・・・付き合ってるんだろ?真咲と」
「・・・・!!」
「・・・やっぱりな。」
「・・・俺は真咲が好きだ。・・・アイツも俺のことが好きだ。」
「・・・おいおい、ここで惚気んなよ」
「過去がどうだろうが、俺には関係ない。」
「・・・!・・・・そーか。んじゃあ、ま、彼女とお幸せに・・・」
そういって相楽はプールを後にした
アイツは一体俺に何が言いたかったんだ・・・?
俺と真咲の仲を引き裂こうというわけでもなかった
どうやら俺が予想していた最悪の展開にはならなさそうだ
でもやっぱり気になる・・・
相楽(アイツ)と真咲の関係が・・・