第5章 Ⅴ 謎の男
真琴「マキちゃん、えっと相楽君とはどういう関係?」
「へっ!?あ、あぁ幼馴染だよ・・」
真琴「そっか、よろしくね、相楽君」
瑞樹「あ、あぁ。よ、よろしく。」
渚「相楽君、下の名前”みずき”っていうんだねー!僕たちと一緒で女の子みたいな名前だね!」
瑞樹「そ、それは言わないでくれ・・・」
真琴「ははは。まあ、でもこれで大会に出場できるね。ありがとう、マキちゃん。」
「よかったね。ビシバシしごいていいから!」
瑞樹「お、おい・・・!」
こうして無事にメンバーがそろった俺たちは大会に向けて練習を再開したのだが・・・
俺は真咲の様子がおかしかったのが気になった
真琴に相楽との関係を聞かれたとき、明らかに真咲の様子がおかしかった
駅前で一緒にいたのもあの相楽ってやつだし
絶対なにかある・・・
一体なにを隠しているんだ・・・真咲・・・
練習は驚くほどスムーズに進んだ
相楽はバスケをする前まではずっと水泳をしていたらしく、
大会でもいくつか成績を残したことがあるらしい
これなら十分に優勝を目指すことができる
真琴「ハル?」
「何?」
真琴「気にしてる?相楽君とマキちゃんのこと。」
「・・・別に。」
真琴「きっとただの幼馴染だよ。ハルが心配しているようなことにはならないよ。」
「別に俺は心配なんか・・・!」
心配なんか・・・・
してない・・・・
真琴「リレーの練習、はじめるよ。」
「・・・・あぁ。」