• テキストサイズ

Free!

第4章 Ⅳ プールに行こう!


「えっ?」


後ろを振り返るとチャラそうな男の人が3人。


「かわいいねー!ねえ、向こうで一緒に泳ごうよ!」

ぐいっ

「へ!?あ、ちょっと・・!」

いきなり腕をつかまれて引っ張られた


力が強くて振り払うことができない


「ハルっ・・・!」


思わず声に出したその時・・・




ぐいっ


「・・・・・!」


誰かが私の左腕をつかんだ



「離せよ。」


「ハル・・・!」


そこには今まで見たこともないような怖い目をしたハルがいた


「ちっ・・・男持ちかよ。」


男の人たちは私の腕を離し、どこかに歩いて行った



「ハル・・・「ごめん。」


ぎゅっ


ハルはそう言って私を抱きしめた


私はハルの大きな胸板に顔をうずめ「ううん。」と返した。


腕をつかまれたのは怖かったが正直、ナンパをされたことは今までに何回かあった

助けてくれたのはいつも防犯ブザーかカナちゃん(黒崎)だったけど


でも今回はハルが助けてくれた


守ってくれる存在がいるということだけですごく安心する




私は人の温かさを知らずに生きてきたから





「向こうのプールで泳ごう。」


ハルはそう言って私の手を握った



「・・・うん!」



そして私たちは流れるプールで泳ぐことにした












/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp