第3章 Ⅲ お前のために
真琴「あ! マキちゃん、こっちこっち!」
「真琴くん!」
ようやく観客席にたどり着いた私は、真琴君たちに合流することができた
「間に合ってよかったね、いまからハルの決勝だよ。」
「うん!真琴くんたちはもう終わったの?」
真琴「うん。優勝したよ。」
「すごーい!おめでとう!」
真琴「ありがとう。渚もブレで準優勝したし、怜も4位に入賞したんだ。」
「わぁ、みんな本当にすごいね!おめでとう!」
渚「ありがとう!よーし、ハルちゃんをみんなで応援しよう!」
「うん・・・!」
ハル・・・。がんばって・・・!
ハルがプールサイドに出てきた
他の選手もぞろぞろと出てきた
ハルのあんなに真剣そうな顔・・・初めて見た。
スタート位置につきゴーグルをつける
私はぎゅっとハルのジャージを握りしめた
"Take your mark"
そしてスタートの合図の短いブザー音がなった
バシャンッ