第2章 Ⅱ 離したくない
ピピピッピピピッ
「・・・んー・・・ん?」
「ん・・・?」
真咲が俺の胸の中で目を覚ました
目の前の状況に理解できていないようだ
「・・・あれ?ハル・・?」
「何?」
「こんな状態だったっけ・・?」
「うん。」
「あれ・・・?」
「真咲。」
「ん?」
「おはよ。」
ぎゅっ
「・・・ふふっ、おはよう、ハル。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・ハル?」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・寝てる?」
「・・・・寝不足。真咲のせいで。」
「私?なんで?」
「おやすみ。」
ギュッ
俺は真咲をもう一度抱きしめながら再び眠った。