第2章 Ⅱ 離したくない
番組が終わり
時計を見るともう夜の11時をまわっていた
ピッ
俺はテレビを消した
ふと真咲を見てみるとよほど怖かったのか
プルプルと震えていた
「え・・ちょ・・絶対いるじゃん・・幽霊・・いないと思ったけど絶対いるって・・・」
・・・となにか訳の分からないことをブツブツと言っていた
「・・・さて、そろそろ寝るか。」
「えっ!!」
俺は来客用の布団を押し入れからだし、自分の布団から少し離れたところに敷いた
「・・・寝るの?てか今の見て逆に寝れるの!?」
「おやすみ。」
「ちょっとハールー!」
「おやすみ。」
俺は背中を向けて目を閉じた
・・・・ちょっとやりすぎたかな。
まあでも大丈夫だろ・・・って!!!
ふと真咲のほうを見てみると布団の中で体育館座りをしてなにやらブツブツと言っていた
「見たくないっていったのにー・・・ハルが無理矢理見せるからー・・・絶対幽霊でるもん・・寝れないよ・・・ブツブツ」
「わかった!わかったから・・・はあ。」
まさかこれほど重症だとは思っていなかった
ちょっと・・・いや、だいぶ悪いことをしてしまったな
少し反省をして俺はむくりと体を起こした
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
なんだこの状況は・・・。
とくに会話もなくただ二人で体育館座りをしている
「・・・真咲、さすがにもう大丈夫だろ?寝るぞ。」
「寝れない、ねえ、ハルの布団に入っていい?」
「・・・は、はあ!?//・・・ダメだ!何言って・・・//」
「だってー、こうなったのはハルのせいでしょー!」
「うっ・・・」
・・・たしかに俺のせいだな
でもさすがに一緒の布団で寝るというのは・・・
「ねー、お願い~!そしたらすぐに寝れるからー」
いや、俺が寝れねーよ!!///
うー・・・ん
俺はじっと考えた
考えた
考えたすえに・・・
「ね?ね?ね?ね?」
「・・・・・わかった、こっちこい・・・//」
「やったー!」
負けた。