第2章 Ⅱ 離したくない
夕食を食べ終えた後、俺はふとテレビをつけてみた
ピッ
デデ~ン
『~世にも奇妙な心霊現象特集2013~』
「・・・・。」
「・・・・。」
「え、ちょ、ハル?何、これ見るの・・?」
「なんで?」
「なんでって・・・私こういうのあんまり得意じゃ・・」
「じゃあなおさら見る。」「なんでよ!」
俺はチャンネルを変えずにその番組を見ることにした
理由は・・・
怖がる真咲を見てみたいから。
真咲が怖がりだとは知らなかった
真琴もこういうの苦手だったな
まあそういってもテレビ番組だしそんなに怖くないだろう
真咲はテレビから離れて俺の近くに座った
・・・微妙に震えてる
でもしっかり見ている
なんだか見ていて面白い
今日一日でいろんな真咲を知ることができた
笑ったり 照れたり 怖がったり 怒ったり
これからもいろんな真咲の表情を見ていたい
できれば隣で・・・
俺だけに見せてほしいんだ・・・