第2章 Ⅱ 離したくない
風呂から出た俺は真咲を呼ぶため、居間に戻った
「真咲ー・・・?」
「・・・・スー・・・」
・・・・寝てる。
居間に戻ってみると真咲は気持ちよさそうに寝ていた
時刻はまだ午後6時
疲れと時差で寝てしまったのだろう
俺は押し入れから毛布を取り出し
そっと彼女にかけた
『・・・まつ毛長いな。』
少しの間寝ている彼女の顔を見ていた
小さな寝息を立てる彼女を見ていると
なんだかとても愛おしく感じた・・・
1時間後・・・
「・・・ん・・・」
ジューッ
「・・・なんかいい匂い・・・」
「起きたのか」
寝ていた真咲が目を覚ました
そしてふらふらと俺が今立っているキッチンに向かってきた
「・・・サバ?・・・おいしそう・・・」
真咲が顔を近づけた
「風呂、入って来い。焼いとくから・・。」
「わあ、やったあ!」
真咲は嬉しそうに風呂場に向かった