• テキストサイズ

Free!

第2章 Ⅱ 離したくない


会場の下見をした後、俺たちは駅で別れた。

大会まであと2週間

今はとにかく、少しでも多く泳ぎたい

大会のパンフレットを握りしめ家に向かおうとした途中


「・・・真咲?」


遠くで携帯を片手にきょろきょろしている真咲の姿があった。


「どうしたの?」


「ぅえっ!あっ、ハル・・!」

いきなり声をかけたせいかかなりびっくりしていた。

「あのね、私、寮に入るんだけど・・・道がわかんなくて・・・」

「もしかして・・・方向音痴?」

「・・・うん。」

彼女は申し訳なさそうにうなずいた。

「貸して。」

俺は真咲の携帯を奪った。

「えっ、あっ、ちょ・・」

「・・・なんだ、うちの近くじゃん。」

「そうなの・・?」

「行くよ。」

「えっ、あ、待ってー!」

こうして俺たちは真咲の寮へ向かうことになった。


/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp