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エネルギー

第41章 ベンチ



丸山さんからのLINEは毎日夜に来てた

丸山さんの今日の報告みたいな感じで


私はLINEが来るとホッとした


来てるって事は、頑張ってるからスマホを取り上げられてないって事だから



私は寂しくなると、いつものベンチに来てた

丸山さんを思う為に


座って夕焼けを見てる私の前にアイツが来た

私と目があうと座ってる私に頭を下げた


「店長から聞いた、新しい店の相棒に俺選らんでくれたって...」


私はクスッと笑った


「前に言ったでしょう...、二人で店を頑張ろね」


そう言って私は彼に手を出した

彼はそれを見ると私の手を握った


「絶対に繁盛させような」


彼はシャキッとして私に言った

そんな彼に私は伝えた


「お客様第一の店にしたいなぁ...」


そう言う私に彼は恥ずかしそうに笑った

そんな彼の後ろから


「あーっ、浮気してるぅ」


新人が私と彼を冗談で冷やかした


彼は真っ赤になってたが、私は笑ってた

そんな私を彼女は見ると、彼と同じように頭を下げた


「私も引き抜いて頂きありがとうございます、腕を磨いて頑張ります」


そう言うと頭を上げてニッコリと笑った




このベンチで色々とあったなぁって私は二人を見て思った

でも、ここに丸山さんがいないのが少し寂しかった


丸山さんが今の状態を見たら、喜んでくれるのに

誰よりも喜んでくれるのに....


そう思って俯いてしまった

その私の様子を二人は不思議な顔をして見た


「先輩?」


私は顔を上げれなかった、上げたら涙が出そうで


「おい、どうしたんや?」


彼も心配して声をかける


丸山さんへの恋しさが突然に来て、自分でも処理出来なくなっていた

必死で泣くのを耐えた、この隣が空いてるのも馴れなきゃダメだから....


どんなに辛くても....


丸山「....本当に頑張り屋さんだね」


私は、突然の声に顔を上げた

二人の間に丸山さんが立っていた


「ま、丸山さん...」


私は、口をおさえて声をだした


丸山「不思議だよねぇ、がんちゃんに会いたいと思ってここに来ると、がんちゃんがいるんだもん」


そう言うと二人の間を抜けて私の横にゆっくりと座った
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