第30章 優しい時間
昼過ぎに目覚めた丸山さんは、私の入れた珈琲を飲みながら、私の話を聞いていた
丸山「すごい、チャンスじゃない?」
私の店を任される件を聞いた答えだった
「...でも、自分の店を持つと、ますます会える時間が減るよ」
私は、大好きな丸山さんと一緒の時間を過ごしたい
出来るだけ過ごしたいと願っていたから
俯きながら言った
すると、そんな私を丸山さんは優しく見つめ
丸山「本当にダメになる二人ならさぁ、会っててもなるんじゃない?」
そう言うと、珈琲を飲んだ
私はそんな丸山さんをじっと見つめていた
私に見つめられてる事を知ると
少し照れくさそうに丸山さんは笑った
丸山「うん、どうしたん?」
私は丸山さんに正直に聞いてみようと思った
「丸山さんは、平気なんですか?」
私の言葉に丸山さんは、キョトンとした顔をしたが
直ぐに表情が笑顔になった
丸山「平気なほど、僕は強くないよ...」
そう言うと、また珈琲に口をつけた
「...でも会えなくなるですよ」
私の言葉に丸山さんは、少し考えた様子で沈黙になった、そしてゆっくりと口を開いて
丸山「それが、愛する人の夢なら僕は我慢出来るしね」
私は、優しく微笑む丸山さんを見つめた
見つめながら涙を流してた
その私を見て、丸山さんは慌てた
丸山「が、がんちゃん、ど、どうしたの?」
私は、涙を拭きながら、焦りながら私を抱きしめる丸山さんの胸を掴んだ
「ま、丸山さん...あ、ありがとう」
自分の胸に掴まってる私を優しく抱きしめ、丸山さんは頭にキスをしてくれた
丸山「どういたしまして」
優しい時間が流れる
二人だけの温かい時間が
丸山「どんな時も、二人で乗り越えよう....」
私は、丸山さんの胸で何回も頷いた
こんなにも私を愛してくれてる幸せを感じていたのでした