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エネルギー

第28章 ゴミ箱


私は丸山さんを待っていたが、テーブルで眠ってしまってたようだ、突然のブザーの音で飛び起きた

私は寝ぼけながらスマホの時計を見た

朝の4時過ぎだった、私は急いで玄関に向かってドアを開けた


丸山さんが、遅くなったので心配そうに立っていた


丸山「がんちゃん、ちゃんと仕事をしてきたから会ってくれるよね...」


そう言う丸山さんに、私は微笑んで抱きついた


「おかえりなさい」


私のその言葉に、丸山さんは優しく抱きしめてくれた


「遅くなってごめん、ただいま...」


私は、丸山さんを部屋の中に招き入れた


「何か飲みます?珈琲でも...」


私の言葉に丸山さんは微笑んで


丸山「あっ、うん外は寒かったから温かいのが欲しいよ」


そう言うと椅子に腰かけた


「すぐに用意しますね」


私がやかんに火をかけると、丸山さんは何かに気がつき、目か止まった


目線の先はゴミ箱だった

おかずか無造作に捨てられてたから


丸山「がんちゃん、あれは....」


丸山さんが私に聞いた、私はそれを見て笑いながら丸山さんに告げた


「それは、恋に我が儘な自分なんです、だから捨てました」


私の言葉の意味が分からずに、丸山さんはキョトンとしてた

そんな丸山さんに私は


「そのおかずは、ダメだった私なんです...」


丸山さんは、ゴミ箱と私を交互に見た


丸山「えっと...がんちゃん、これは僕に作ってくれてたんだよね」

丸山さんの言葉に頷く


「でも、それは私の勝手な思いなんです」


私は丸山さんに自分の気持ちを伝え続けた


丸山「そんな事ないよ、作って待っててくれたんだね、本当にごめん...」


そう言う丸山さんの両頬を軽く引っ張ったら
驚く丸山さんの顔を見て、手をはなした


「私が勝手に作ったんですよ、
そして馬鹿だから勝手に捨てたんです、
そして気がついたんです...
自分の弱さを、丸山さんに甘えてた自分に...」


丸山さんは突然、私を抱きしめた


丸山「僕の目には狂いがなかった...最高の彼女だ...」


そう言う丸山さんに私はどうしていいか分からなかった

「丸山さん....」


丸山さんは優しく微笑んだ

そして、強引に私の唇を塞ぎ

私を夢の世界に誘ってくれたのでした


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