第26章 期待
丸山さんの長い長いキス
ゆっくりと唇を離す丸山さんに、私の胸は
一杯になっていた
ゆっくりと二人の目線が合い、どちらかではなく自然に微笑み合った
すると、丸山さんは
丸山「さて、僕はそろそろ行かなきゃ」
そう言うと、丸山さんは立ち上がった
そうだ、丸山さんは仕事の空き時間に来てくれたんだ
でも、私は大切な事を相談してない
そう思った瞬間に私は我が儘になっていた
丸山さんの服の裾を握った
その私の行動に丸山さんの目が止まった
丸山「....がんちゃん」
私は俯いた
この行動は丸山さんを困らす
そう仕事が優先なんだから、話すのは次の機会にすればいいのだから
私は、ゆっくりと服を握ってた手を離した
その私に丸山さんは優しく頭を撫でてくれた
そして、ゆっくり聞いてくれた
丸山「がんちゃんって明日が休みだよね..」
私の顔が上がる
丸山さんの笑顔が見える
「...あっ、はい」
私の言葉を聞くと、突然私の顔に丸山さんの顔が近づいてきた
私の心臓が大きく動く
「僕も明日はオフだから、遅くなっても仕事が終わったら、がんちゃんの部屋に行ってもいい?」
丸山さんが耳元で囁く
私の顔が一瞬で赤くなる
どう返事したらいいんだろ
断るなんてしたくないし、はいっていったら
期待してるのバレるし
期待?
私の頭はパニックになっていた
そんな私を丸山さんは笑うと
丸山「それじゃ、終わったら行くから待っててよ」
そう言うと、私に手を振りながら走って去って行った
私は一人、公園に残され顔を真っ赤にして座っていました
今夜の二人を思って....