第21章 友情
丸山さんが急に立ち上がった
そして、何も言わずに私の方に歩いて来た
丸山「がんちゃん、僕が悪かった、ごめんね」
私は首を全力で振った
丸山「僕が変に気が弱いし、人気の事を考えてたから、がんちゃんに辛い思いをさせてた...」
そう言うと、私の優しく手を取って親友と新人の居る場所に手を引っ張って連れて行かれた
新人は泣き続けていた
親友は丸山さんが私を連れて来た姿を見て、少し顔つきは柔らかくなってた
そして、ベンチに来ると新人に優しく告げた
丸山「もう、君とはここでは会わないよ、この場所は僕とがんちゃんの場所だから」
すると新人は丸山さんに泣きながら抱きついた
それを見た親友は怒り、止めようとしたがそれを私が止めた
私は親友に静かに首を振った
その様子を丸山さんは見て、少し微笑んでた
そして、抱きついてる新人を身体から離して
丸山「もう、君とは会わない...」
新人は泣きながら首を振る
「私、丸山さんを先輩より愛してるんです!」
親友を止めてる手に力が入る
丸山「でも、僕は君を愛してない、愛してるのはがんちゃんなんだ、だから会わない....」
その言葉に新人は悔しくなったのか、走ってその場から逃げてったのでした
その場に残った私と親友と丸山さんに安堵のため息が流れた
すると、親友は肩の力が抜けたのか
「お邪魔虫のもう一匹は消えましょうか?」
私は親友の腕を掴んだ
その姿を見た丸山さんは、嬉しそうに微笑んで
丸山「三人でご飯を食べに行かない?」
親友は驚いて丸山さんを見た
丸山「がんちゃんの色々を教えて欲しいし、エイターさんと一緒に食べたいし」
丸山さんはそう言うと私の手をとった
その丸山さんを見て私は親友の手をとって微笑んだ
すると、親友は私と丸山さんを見て笑って
「丸山さんと一緒に御飯を食べれるなんて、絶対にないから、このチャンスを逃すのはエイターじゃないから喜んで行きます」
そう言うと、三人で歩き出しました
こんな時に、親友まで大切にしてくれる丸山さんの優しさを感じながら
でも、二人の問題はまだ、何も解決してなかったのに
丸山さんの隣に戻れて、私は安心しきっていたのでした