第2章 二人っきり
丸山さんが曲を選んでる時に、私のカバンから着信音が鳴る
私はどうしょうと、焦りながらキョロキョロしながらカバン、丸山さんを交互に見ていた
丸山「ふふっ、ええよ電話に出て..」
曲の本のページをめくりながら、言ってくれたので
私は頭を下げながら、カバンのスマホを見た
今日、ドタキャンした彼だった...,
私の胸が誰かに握られたようにギュッと痛くなる
ゆっくりと電話に出た
『あっ、ごめん、俺、俺』
丸山さんに聞こえないように、私は小声で手を添えて話してた
「うん、」
『今日は、ごめんな...急に用事が入ってさぁ、また今度に遊びに行こうな』
そう言う彼の後ろに、彼の名前を呼ぶ女の声が聴こえる、私の胸の痛みが激しくなる
私より、その女を選んだんだよね
また、私は貴方の計りからあぶれた女だったんだよね
「....分かった、忙がしのに、電話ありがう、、それじゃ...」
私は、そっと電話を切った
目に涙が浮かぶ
友達は言ってた、そんな男は早く諦めろと
言われる度に、意地になって彼を追い掛けていた
今日みたいな事が何度あっても
一人泣いても、忘れる事が出来なかった...
馬鹿な女だと自分で分かってても...
丸山「...何かあったん?」
丸山さんが私の涙に気が付いて心配してきた
ヤバイ、今は一人じゃなかったんだ
「あっ、いえ!好きな人にドタキャンくらってしまって、あっ、彼氏とかじゃなくて、片思いで...」
私は、涙を拭きながら、簡単に事情を説明した
すると丸山さんは、優しく目線を落として
丸山「辛いよね....楽しみにしてたんでしょう?」
その一言で、私の感情は爆発してしまった
涙が止まる事なく次から次と流れる
声が出そうなので、必死で手でおさえるが嗚咽が出てしまう...
忘れろって言うなら、その方法を教えて欲しい
人は簡単に忘れるなんて出来ないから
苦しかったり辛かったりする
自分の感情をどうする事も出来ずに泣き続けていた
そんな私を見て丸山さんが
丸山「好きなだけ、泣いていいよ...一人がいいなら、俺席を外すから...」
そう言って立ち上がろとした
その丸山さんの服の裾を私は掴んだ
「..い、いで、、いでください」
私の哀願に丸山さんは、そっと座り直してくれた