第8章 ♡Story5♡ 初デート
「ぃゃ...助けて......。」
「あっれぇ...この子泣いちゃいそうじゃん。」
「君、泣きそうな顔もすげぇ可愛いじゃん。
ますます気に入っちゃったよ......。」
「っ......ゃ......。」
誰か助けを呼ばなくちゃ......。
でも恐怖のあまり声を出せない百合......。
肩に手をかけた男は、
さらに自分の方に引き寄せ、百合との距離を縮める。
「ゃ......た...す、けて......。」
「なぁ...俺達と楽しいコトしようじゃねぇか......。」
そういうと男は百合の身体を触り始める......。
ビクッ
「っ....や...ゃめて...くだ...さぃ。」
「君、高校生くらいだよね?
結構いい身体してんじゃん......。」
「ぃゃ......助けて...せん、せぃ......。」
百合は声を掠らせながら言うが、到底こんな声では
誰も助けを呼ぶことができない......。
さらにここの駅周りは人通りが少なく、
人がちらほらと歩いているくらいだ......。
(嫌......助けてよっ...藤ヶ谷先生......
誰か...助けて......。)
百合は何度も心の中で叫んだ......。
すると...
「っ......百合!」
「っ......__......。」