第8章 ♡Story5♡ 初デート
そして日曜日...
百合Side
「ちょっと早く来過ぎちゃったかな......。」
待ち合わせ時刻は9時、
私が駅前に着いたのは約30分前くらい。
「......服、変じゃないかな?」
服が変じゃないか気になるので、
自分が見える範囲をチェックする。
ちなみに百合の着てきた服は......
薄ピンクの小さな花柄のワンピースに白いカーディガン、
白のフリルソックスに
茶色のレースアップヒールブーツをチョイス。
「......先生に変って思われないかな......。」
そんなことを気にしながら約10分が経った頃...
(さすがに30分前は早すぎたかな......。)
「......ん?君、可愛いねぇ~」
「良かったら俺達と遊ばない?」
百合が周りをキョロキョロしていると、
2人組の男が百合に話しかける......。
「ぃや......あのぉ......。」
(何かこの人達...怖いよ......。)
百合が怖がるのも無理はなかった。
2人組の男は百合より、2・30㎝以上は
離れている180㎝代くらいの身長に、髪もだいぶ染めており、
更には無駄なアクセサリーもジャラジャラ着けている....。
年齢は20代半ばくらいで
藤ヶ谷先生と同じくらい...だと思う......。
(何なの......この人達...これってナンパ......?)
「ねぇ...俺達と遊ぼうぜぇ?」
1人の男は百合の肩にてをかける。
ビクッ
「っ...!?私、待っている人がいるので......。」
「なに...待ってる人って彼氏ぃ?」
肩に手をかけた男は妙に語尾を伸ばす......。
(き、気持ち悪いよ.....。)
「っだから......離して...くださぃ......。」
怖くてうまく声が出せない百合。
「彼氏なんてしょーもないチンケな奴だろ?
そんな奴より俺らのほうがずぅっと楽しいぜ?」
「っ......。」
「だから俺達ともっと楽しいコ・ト...しようぜぇ?」
「ぃゃ...助けて......。」