第4章 ♡Story1♡ 再会
「どうするかね?藤ヶ谷先生。
もちろん辞退することもできる。」
「......分かりました!」
「ほ、本当かね......藤ヶ谷君!」
「はい。私に、ちゃんと務まるかは分かりませんが......
私なりに頑張ってみたいと思います。」
「うむ、その返事を待っていた。
感謝するよ、藤ヶ谷先生。」
「いえ!とても有難いお話、ありがとうございます!」
2人に向かって深いお辞儀をする藤ヶ谷。
「では、正式な手続きはまた後日。藤ヶ谷君、
こんな急な話を聞きいてくれてありがとう......
私は君のような教え子をもって幸せだ。」
「そんな大げさな!僕に教師の仕事を教えてくれたのは
遠藤先生です。遠藤先生のおかげで、教師という仕事の
大切さを学びました。本当にありがとうございます!」
また遠藤先生に向かって深々とお辞儀をする。
「本当にありがとうな、藤ヶ谷君......。
では浅野校長先生、私は一旦この辺で。」
「はい、今日はわざわざおいでくださって
誠にありがとうございます。」
それから俺と校長先生は遠藤先生を見送った。
そんなかんだであっという間に1日が過ぎた......。
(何か年取る度に時間が早く感じるわ......)
......って言っても俺はまだ若いほうだけど!...でも
俺も数年後には30か......
そんなことを思いながら俺は
今住んでいるマンションに向かう。
まだちょっと先だけど......
新しい仕事場でも頑張んねぇとな......。