第4章 ♡Story1♡ 再会
20●●年の2月、とある高校にて...
藤ヶ谷side
「藤ヶ谷先生、校長先生がお呼びですよ?」
「え、僕にですか?」
急な校長からの呼び出し、
俺何かしたかな......?
「急用だから出来るだけ急いでくるようって
言ってましたよ。」
「分かりました。すぐに向かいます。」
そして校長室へ向かう藤ヶ谷。
コンコン
「失礼します。藤ヶ谷です。」
「うむ、入りなさい。」
「はい。」
扉を開けるとそこには......
「おお、藤ヶ谷君。久しぶりだな~」
「え!遠藤先生ッ!?」
校長室に入るとそこに居たのは
大学時代にお世話になった遠藤先生であった。
「今は教授になったがね。」
「教授にッ!?流石遠藤先生ですね!」
「まぁな!」
再会を喜んでいると......
「コホンッ...喜びの再会を喜んでいるところ悪いが......」
「あ、すみません。それで校長先生、私に用とは?」
「実は君に、紫鶴(シヅル)大学の教員に
なってもらいたいんだ。遠藤殿の推薦でね。」
「し、紫鶴大学にッ!?この、私がですか......」
俺がこんなに驚くことも無理はない、なぜなら
紫鶴大学と言ったら
関東地方では5本の指には入る名門大学だ。
そんな名門大学で俺みたいな若い教師で務まるのか?
「驚くのも無理はない。だが私は、
君だからこそ、紫鶴大学に行って欲しいんだ。」
「嫌なのかね?藤ヶ谷先生。」
「い、いえ!とんでもないです。むしろありがたい話です。
でも......私みたいな者に務まるとは......」
「紫鶴大学では君みたいな若い教員を募集しているんだ。
やはり今の若者には君のような若い先生が必要だからな。」
「......。」