第6章 ♡Story3♡ 好きだという自覚...
校門先までずっと走って行く百合達......
「ヒック......ヒック...ぅ......。」
「...百合......。」
百合の顔は涙でくしゃくしゃになっていた......。
「ごめん...百合......俺、
よけi..「陸のせいじゃないから......。」...。」
百合は立ち止まる。
「陸は何も悪くないよ......私が勝手に......
己惚れてただけだから......陸は、
こんな私をかばってくれた......だから、
陸は少しも悪くない......。」
「......。」
「ありがとう、陸......こんな私を......。」
「......別に、俺が思った事を勝手に行っただけだ。
そんなに気にすることじゃねぇよ...でも、
俺も自分勝手に言いたい放題言って...ごめん......。」
「ううん......。」
「「......。」」
2人の間にはしばらくの沈黙が続いた......。
「......今なら...十分間に合うと思いますけど......
行かないんですか?」
「......俺は......。」
俺は...どうしたらいいんだ......?
まだ、百合のコトを好きなのかもわからないのに...。
「...先生は自覚してないのかもしれませんけど......
何だかんだで彼女に惹かれてるんじゃないですか...?」
「......。」
わかんねぇよ......
俺の本当の気持ち......。
それに今追いかけたって......
また百合を傷つけるだけなのに......。
「......藤ヶ谷先s...ぁ......。」
二階堂が全ての言葉を発す前に校舎の窓を見て
「ぁ...。」と一言声を漏らした。
「......どうした?二階d...ッ......」
俺も窓の方を見てみた......。
そこで俺は見てはいけないものを、
見てしまったような気がした......。