第6章 ♡Story3♡ 好きだという自覚...
ここから少し過去編に入ります
5年前...
「お~いみんな!今日から少しの間、
皆と一緒に勉強することになった先生を紹介するから
席につきなさ~い!」
「「「「は~い!」」」」
先生の指示でみんな席につく。
「ねぇ陸!教育実習生の先生ってどんな人かな?」
「さぁ......知らね!俺的には美人系の先生がいいけど。」
「ふ~ん......私はカッコいい先生がいいな!」
「ほらみんな静かにしろ!......それじゃあ藤ヶ谷先生、
もう入ってきて大丈夫ですよ!」
「ぁ...は、はい!」
教室の向こうからその先生の返事が聞こえてくる。
「よし!この声だと明らかに男の先生だね!
しかもイケボ!」
百合は目を輝かせながら言う。
「ちぇぇ......つまんねぇの!ってか、声がイケボって
くらいじゃカッコいいってわかんねぇんじゃね?」
一方の陸はつまんなさそうに言う。
「絶対かっこいいだもん!」
「ふ~ん......そんな期待して、後からがっかりしても
俺知らねぇから(笑)」
「ムスー!」
百合と陸が話をしていると
先生が教室の中に入って来る。
「ん......ほら~!やっぱりカッコいい先生だよッ!?」
「あそ......ムス...」←
陸が拗ねる。
そんな中、先生の登場に勿論クラスメイト達は騒めく。
「それじゃあ藤ヶ谷先生、自己紹介をお願いします。」
「は、はい!ぇ...っと......」
「頑張って!先生!」
「ムス...」
百合は先生に声援を送るが陸は不機嫌...(汗)
「ぁ、ありがとう......今日から2週間、皆と一緒に
勉強することになった藤ヶ谷太輔です。
よろしくお願いします。」
自己紹介をすると藤ヶ谷先生はお辞儀をする。
「藤ヶ谷先生、そんなに緊張することないですよ?
ほらみんなも、藤ヶ谷先生に挨拶しなさい!」
「「「「よろしくお願いしまーす!」」」」
クラスメイト達は元気に挨拶をする。
けど藤ヶ谷先生はまだ緊張気味(笑)