第6章 ♡Story3♡ 好きだという自覚...
「はははは(苦笑)......あ、そうだ!
どうせだったら藤ヶ谷先生の所に連れて行ってあげるよ。」
「え、でも授業中じゃ......」
「多分、今やってる授業で最後だと思うし......
大丈夫っしょ!」
「そ、そうなんですか......。」
「せっかくだし......行く?」
「うん......そうだね。それじゃあ、お言葉に甘えて
お願いします!.......えぇと...すみません、
お名前の方は?」
「俺は二階堂高嗣。今年入ったばっかりの1年生だよ。」
「そうなんですか!」
「そう(笑)じゃあ、案内するよ。」
「「ありがとうございます!」」
私と陸は二階堂さんのお言葉に甘えることにして
着いて行くことにした。
「君達って七華高校の子だよね?」
「...?そうですけど、それがどうかしたんですか?」
「俺、七華高校の卒業生(笑)即ち君達の先輩!」
「「えッ!そうなんですか!?」」
2人揃って驚きの声を出す。
「だから、先輩呼びとかでも大丈夫だよ。」
「それじゃあ......二階堂先輩って呼びます!」
「僕も二階堂先輩って呼ぶことにします!」
「やっぱり先輩って響きはいいね~(笑)」
「ただ先輩って言われたいだけですか(笑)」
「そーだね!(笑)」←
笑い話をしながら私達は足を進めた。
「お!いたいた。ほら、あそこで教えてるよ」
「あ、ホントだ!何かやっぱりこうしてみると
雰囲気違うね~(笑)」
「あー、確かに!」
「雰囲気が違うって?教え方とか?」
「はい!藤ヶ谷先生が教育実習生の頃、
私達のクラスに来たんですよ!」
「教育実習生のとき!......はあ~そりゃあ雰囲気も
違くなるだろうな~(笑)今はもう教育実習生じゃなくて
立派な教師だからな!」
「藤ヶ谷先生って教育実習生の頃どんな感じだっけ?」
「え~そりゃあ緊張してたでしょ!(笑)だって言動とか
ドギマギしてたし!」
「そーいえばそうだったな!」
「何かめっちゃ興味あんだけど!
先生ってどんな感じだったの?」
二階堂先輩が興味深そうに聞いてくる。
「えっとですね......」