第27章 ♡Story２４♡　看病

店に入った太輔。



「......ゼリーの他に、カットフルーツも買っておくか。」



太輔がゼリーとフルーツをかごに入れた時...



「......あれ？もしかして藤ヶ谷さん？」



「......？」



太輔の横の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。



「結婚披露宴以来ですね、藤ヶ谷さん。
俺の事覚えていますか？宏光の友人の有栖川美咲です。」



「有栖川さん......」
(何で渋谷に店を構える彼がここに？)



太輔の前に現れたのは...




『よぉ宏光、結婚おめでと！』

『あ、美咲！今日お前来れたのか！』

『あぁ、仕事も無事終わったしな。』

『北山先生、この方は？』

『コイツは俺の大学時代の友人の有栖川美咲(ｱﾘｽｶﾞﾜ　ﾐｻｷ)！
渋谷の方で自分の美容院を開いてんだ。しかもなかなかの有名店！』

『初めまして、有栖川美咲です。
名前とかで女に間違われることがあるけどれっきとした男だから(笑)』




宏光の友人の一人である有栖川美咲だった。



「こんなところで会うなんて偶然ですね(笑)」



「そう、ですね......」
(この人って確か......



『ぇっと初めまして、玉森百合です！』

『初めまして、君のことはファンだからよく知っているよ(笑)』

『ありがとうございます！凄く嬉しいです！』

『俺も今すげぇ嬉しいよ、これからも応援してる。』

『ありがとうございます！』



百合のファンでもあるんだっけな......)



「今日はお仕事お休みなんですか？」



「っえぇ......(苦笑)」



「そうなんですか。百合ちゃんの方は、元気にしていますか？
最近仕事ハードそうだから、体調崩してないかなって心配になっちゃって(苦笑)」



「っ大丈夫ですよ(苦笑)
アイツ、元気が取り柄ですから......」



「......藤ヶ谷さんって、元教え子っていうわりには随分と
百合ちゃんの事を知っているんですね(笑)」



「っぇ......」



「なんか関係を疑っちゃいますよ(笑)」



「っ......」