第5章 ♡Story2♡ ......見て?
マンション宅にて...
「はぁ......今日はどんと疲れた......。」
あの後は北山先生にからかわれるわ......
生徒達から百合との関係を追及されるわ......。
(......百合の奴......)
いきなり俺にキスをした百合......
無意識のうちに何度も頭の中でリピートされる......。
「はぁ......一体何なんだよ......。」
すっげぇモヤモヤして、スッキリしない気持ち......。
意味わかんねぇよ......。
俺のこのモヤモヤした気持ちがどういう事かを知るのは、
翌日のことであった......。
翌日...
(そういえば......百合の行っている七華高校って
割と紫鶴大学の近くだよな......。)
「藤ヶ谷先生!おはようございます!」
「...ぁ、おはようございます。北山先生......。」
「おはようございます、昨日はすいません。
少しからかい過ぎました......(汗)」
「いえ、もう気にしてないので大丈夫ですよ。」
「そう、ですか......?」
「早く、行きましょうよ。のんびりしてると遅刻する
可能性ありますし。」
「そうですね。」
しばらく歩いていると...
「......で、出だしはどんな感じ?」
「う~ん...微妙~(笑)」
男女の高校生2人組が少し離れた向かい側から歩いてくる。
(......ッあれって......)
「藤ヶ谷先生?いきなり驚いてどうしたんですか......ぁ」
「微妙か~......まぁ頑張れよ(笑)」
「ひと言みたいに言わないでよ~(笑)」
(......百合?)
「あれ、あの子って百合ちゃんじゃないですか?
......あともう1人は...誰、ですかね?」
「......。」
あの百合と一緒にいる男の子......どっかで......
「......何かめっちゃ仲良さそうですね、あのの2人!」
「......陸?」