第26章 ♡Story23♡ 熱愛疑惑は白or黒?
大学に着いた太輔。
「......。」
「うっそ!あの二人マジでデキてんのっ!?」
「めっちゃDL二人で楽しんでんじゃん......」
学校に着くなり、生徒達の話題は柊と百合の熱愛疑惑の話でいっぱいだった。
「......はぁ」
(確か午後からここで撮影だっけ?
生徒達、いつも以上に騒がしくなるだろうな......)
ため息をつきながら敷地を歩いていると...
「藤ヶ谷先せ~いっ!」
「......?」
後ろから誰かが走って来た。
「藤ヶ谷先生っ!」
「......北山先生......」
(あんなに慌ててどうしたんだ?)
「っ藤ヶ谷先生、生徒達からも話題が出てるんですけど!」
「......。」
(もう言いたいことは分かった......(汗))
「百合ちゃんと柊君の熱愛噂、あれ勿論嘘ですよね!?」
「......えぇ。オカッパーズっていうパパラッチが、
二人の事を大袈裟に記事に書いたみたいです。」
「ふぅ...ならよかったぁ......」
安堵の息をつく宏光。
「......。」
(こいつ、もしかして俺らが別れたって思ったのか?(怒))←
「街や大学内でも、凄い話題出ているんですよね......」
「そうみたいですね......」
(ったく、嘘か本当か分らない記事に振り回されて......)
世間が記事に振り回されることに呆れる太輔。
「藤ヶ谷先生、かなり呆れてますね(苦笑)
顔に出ていますよ?」
「っ身近にいる人としては、呆れるしかないじゃないですか......」
「そうですよね......にしても、
この感じだとニュース報道されるのも時間の問題かもしれませんね......
ニュースのほうがさらに影響力がありますから......。」
「......。」