第26章 ♡Story23♡ 熱愛疑惑は白or黒?
百合Side
午前中はスタジオ撮影だったが、午後からは大学内でのドラマ撮影。
「......。」
(街中でも、記事の話題でいっぱいだったし......
大学内のほうではもっと凄いんだろうな......柊さんのファンも多いし......)
ロケバスの中で俯く百合。
「百合ちゃん、大丈夫?」
「っ大丈夫ですよ涼介さん!」
(っ本当はちょっと怖い......何か、嫌がらせさせられそうで......)
百合は柊のファンからの嫌がらせが怖かった。
普段の百合なら気にしないのだが......
-ちょっと回想-
まだ午前中の撮影途中...
百合や柊、共演者達は撮影の合間に休憩をとっていた。
そんな中、百合も休憩に入ったので
自販機でジュースを買いに行こうとした時...
「ファンタあるかn..「ねぇ、玉森百合って超ムカつかない?」...っ!」
自販機のある角を曲がろうとした時、
休憩中だった若い女性スタッフの声が聞こえてきた。
「あぁ!アンタって柊君ファンだっけ?(笑)」
「それもあるけどさ......最近の玉森百合超イラつくんだけど!」
「っ......」
「最近人気だか何なのか知らないけど、まだ芸能界入りした高校生の餓鬼でしょ?」
「ぅ......」
「まぁ、事務所からゴリ押しされてるのか知らないけど......
ちょっと出しゃばり過ぎかもね(笑)
餓鬼は餓鬼らしく、同級生とバカやってればいいのにねぇ♪」
「っ......」
(っ私って、こんな風に思われていたの......?)
「つーかさ!あたし元々あの子嫌いなんだよねぇ、
周りからチヤホヤされてさ......」
「ふはっ!それただの嫉妬じゃん(笑)でもアンタよりは可愛げはあるよね~」
一人は柊のファン、
もう一人は特にどっちのファンでもないただ面白がっている人だった。
「うぅ......」
今まで陰口など言われたことのなかった百合にとってはショックが大きかった。
そして百合はそのショックのあまり、その場に座り込んでしまった。