第5章 ♡Story2♡ ......見て?
「何って、先生が大好きだからに
決まってるじゃないですか!」
「からかうのはよしなさい......。」
「......からかってないのに......。」
百合は切なそうに俺の方を見る......。
.....何でそんな切なそうに俺の方を見んだよ......。
「ッ......教師をからうのは、止めろ......。」
「......生徒が先生を好きになっちゃ、ダメなの?」
「......。」
俺はなんて答えらばいいのか分からず、黙り込む。
「いや、生徒が先生を好きなっちゃいけねぇってことは、
ないだろ?」
今まで黙って見ていた北山先生が口を開く。
北山先生......横尾先生みたいに余計なことを......
「......先生は、怖いの?」
「ッ......」
「私は......ずっと先生が好きだったの......
今でも......。」
「......。」
「先生はいっつもはぐらかしてばっかり......
好きなのか嫌いなのかハッキリしてくれないし......。」
「......。」
「でも私は好き、だから......。」
百合はまっすぐ俺の方を見上げながら言う。
「ッ......」
そんな顔で、俺を見るなよ......。
俺は目をそらす。
「......またそうやって焦らすんだね......。」
「......。」
「そんな風にされると......私......
期待しちゃいますよ......?」
グイッ...!
「......ッ!?」
百合が俺のワイシャツの襟元引っ張る......。
そして......
ちゅッ...
「え゜ッ!?」
北山先生が驚愕の声を上げる。
それもそのはずだった......
なぜなら......
「......。」
「ッ......!」
彼女が俺に、キスをしたのだから......