第26章 ♡Story23♡ 熱愛疑惑は白or黒?
封筒の中身を開ける太輔......
「......っ!」
太輔は封筒を開けた瞬間顔色を変えた。
「っ太輔?......どう、したの?」
「っ......これ、あの時の犯人と同じだ......」
「っそんな......」
(犯人に、私の居場所が分かっちゃったの?)
「っなぁ百合......」
「なに?」
「お前、昨日誰かに写真を撮られたりしたか?」
「っ......まぁ、この間行ったオカッパーズの人達に柊さんとの写真は撮られたよ?」
「っ......他には、ないのか?」
「オカッパーズの人以外の?」
「あぁ......」
「特にないよ?それが......どうかしたの?」
「これ......ホテル内でのやつだろ?」
太輔は百合に一つの写真を渡した。
「......っ!?」
写真を受け取ったのと同時に、百合は再び顔色を変えた。
「っこれ......」
(これ、昨日お風呂入った時の......)
渡された写真に写っていたものとは、
百合がホテルの部屋のバスルームで服を脱いだ時の写真だった。
また、カメラの誤作動が起きた時と同じだった。
「っこんな写真、いくらパパラッチでも撮れないだろ?
......自分で撮らない限り......」
「っ......」
(怖い......あの時の誤作動は、誰かが意図的にやったものなの?)
力が抜け、その場に倒れ込みそうになる百合。
「っ百合!」
太輔は咄嗟に百合を支える。
「っ太輔......昨日ね?」
「......?」
「スマホのカメラがね......おかしかったの......」
「おかしかったって?」
「カメラ部分が、緑色に一瞬光ったの......
あれ、ただの誤作動じゃなくて、誰かが意図的にやったのかな......」
「っ......」
「この間の『いつでも君を見てる。』って、
こういう事...だったのかな......?」
涙を流す百合。
「百合......」
(っ一体誰なんだよ......)
太輔は百合を抱きしめた。